Marapple(マラップル)

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ボローニャ国際絵本原画展

Bologna Children's Book Fairは、毎年春にイタリア・ボローニャで開催されている絵本の見本市です。世界中の絵本の出版社が集まり版権の取引をしたり、イラストレーターが売り込みのためにやってきます。作家さんの講演があったり、会場入り口にはコンペティションで入選した原画も展示されていて、期間中は多くの人でにぎわっています。(原画展は毎年夏ごろ、東京(板橋区立美術館)・兵庫(西宮市大谷記念美術館)・石川(石川県七尾美術館)の3ヶ所でも開催)

ほとんど自分のための記録となっていますが、これからボローニャに行かれる方にとってちょっとでも参考になれば幸いです。
※記事は2004年に行った当時のものなので、料金等変わっている場合があります

旅の準備

3泊5日の旅の持ち物

◆身につけたもの

  • 腕時計
  • パスポート
  • 予備のお金
  • 最小限のイタリア語

◆ショルダーバッグの中身

  • 作品
  • シャーペン・消しゴム
  • ノート
  • 財布
  • カメラ
  • イタリア語単語帳
  • 1日分の服・使い捨て下着
  • ハンカチ・ティッシュ
  • 目覚まし時計
  • 折りたたみ傘
  • お菓子
  • 地図・情報など、ガイドブック等からコピーしたもの
  • 航空券
  • 防犯ブザー(バッグにとりつけ)

海外旅行に慣れていないので(1回目は学校の旅行、2回目が今回)、手荷物はできる限り少なくしました。(…逆?)
移動が多いので身軽に動くためと、移動のたびに大きなケースを運んでいたら一人旅の女性とすぐにバレて悪いやつに狙われるかも!と思ったので。

なお日本人は金持ち=狙われやすいということで、気持ち的にも外見的にも中国人のふりでいましたが、初日にホテルのエレベーターで乗り合わせた老夫婦に、おじいさん:「どこから来たの?(英語)」おばあさん:「日本??」私:「(エッ)…ハッ、ハイ…」おじいさん・おばあさん:「ん~~~~ん(遠いわね~)」と見破られていました。

旅の手配

航空券とホテルの手配は、大阪梅田のエイチ・アイ・エスさんにお願いしました。
とても親切な対応で、きちんと手配してくださったので、また何かあるときはこちらでお願いしようと思います!

かかった費用(参考までに)

往復航空券10万円+出入国税・保険など約2万円+ホテル3泊・各1~3万円で18万円。(この時期は各地で見本市があるようで、ホテル料金が数倍に) ここまでがエイチ・アイ・エスさんに支払ったお金。これに現地での電車・バス・タクシー・食事代などを入れて、全部で20数万円くらいでした。ツアーで行った友人と話したら、ツアー料金より少し安いくらい)

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1日目:移動日

【本日の移動】 京都 → 大阪・関西国際空港 → パリ・シャルルドゴール空港 → ミラノ・マルペンサ空港 → ミラノ中央駅

いざイタリア!

14日早朝、家(京都)を出て関空へ。エールフランス航空でパリで乗り換え、ミラノのマルペンサ空港に到着。
あっさり書いてしまいましたが、関空からマルペンサ空港まで16時間弱くらいかかりました。。(イタリア直通のアリタリア航空は、その日運航しておらず)

空港からシャトルバスに乗ってミラノ駅に着いたときには夜の9時も過ぎていたけど、割と明るい。
イタリアに来たんだなぁとなんとなく駅前でたそがれていたら、

「Scusi, signora!!(すみません、おくさん!)」

と、後ろからドンッとぶつかられ、見ると2人の警官が少年の両脇を抱えてズルズルしょっぴいてました。
その延長線上に私がいたわけですね、すみません。イタリア到着早々、衝撃的な洗礼をいただきました。
ボーッとしてたらあかんあかんと思いつつ、足早にタクシー乗り場へ。

タクシーのこと

この旅行でタクシーを利用することが多かったのですが、ホテル名と住所を書いたメモを運転手さんに渡して
「Questo hotel, per favore.(このホテルまでお願いします)」
とお願いしていました。運転手さんも大体ホテル名を見ただけで、「ああ、あそこね」って感じで。

普段はかわいい女の子に目が行きがちだけど、利用したタクシーの運転手さんは たまたまかっこいいお兄さんが多くて とてもお得でした(´∀`*) 日本じゃ考えられないけど、私服でタバコふかしながらってかっこいい~。
このタクシー経験のおかげで 「Tenga il resto.(おつりは とっておいてください♥)」 という言葉も覚えました。フフッ。

タクシーに乗って、駅から1キロほどのホテルにチェックイン。
1泊3万円(ひと月生活できる金額)なので、一晩で30日分の熟睡をすることにしました。

お風呂から上がって、時計を見ると0時。日本時間は朝の8時頃だから、そろそろ会社が始まるのかなと思いつつ、床に入りました。
…そういえば旅行の間、時差ボケは全然なかったなぁ。

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2日目:見本市(ブックフェア)

【本日の移動】 ミラノ → ボローニャ

列車の切符を購入

ミラノ駅

ホテルをチェックアウトする時にタクシーを呼んでもらい、ふたたびミラノ駅へ。
日本で時刻表をチェックしていたので(Trenitalia)、駅で3日分の特急列車の切符をまとめて購入することにしました。

切符売り場に行き、つたないイタリア語で下のメモを窓口のおじさんに渡しました。

Vorrei comprare questi biglietti, e anche prenotare, per favore.
(これらのチケットが欲しいので、 予約をお願いします。 ニコッ☆)

15/4/2004
Da Milano Centrale Per Bologna
ES Milano (10:00) → Bologna (11:42)

16/4/2004
Da Bologna Per Modena
IC Bologna (20:49) → Modena (21:08)

17/4/2004
Da Modena per Milano Centrale
IC Modena (8:59) → Milano (10:50)

Seconda Classe (2等席)
Per 1 persona (1人分)

道を聞くときにイタリアの人たちから字を書いてもらうこともあったのですが、数字の「1」は“数字の1 ”みたいに山型に みなさん書く傾向にあるんですね。なので山型に書けば よりわかりやすかったかな、と今になって思う。
※2004年時の特急はEU・ICでしたが、今はイタリアの新幹線TAVでミラノ→ボローニャ間を1時間で行けるそう。早っ!(私の時は2時間)

おじさんはチケットを発券してから、私の頼りない姿を不安に思ったのか、おもむろに席を立って奥の方に行き、何か作業をしてからまた戻ってきました。それから3日分の乗車券と特急券を、私がわかりやすいようにそれぞれホッチキスで留めたものを渡してくれました。

すごくうれしかったので「Grazie(ありがとう)」と言ってから、“グラッツィエ”は母国語じゃないから気持ちがこもってないかもと思って日本語でまた「ありがとう」と伝えました。少し無愛想なおじさんだったけど、笑顔をみせてくれてうれしかったです。特急券

そういえば、パリで飛行機の乗り換えする時に、“ボローニャ行き”が電光掲示板に表示されていた気がするんだけど、あれはなんだったのだろう。(しかも乗り換え時間にちょうど良いタイミング) パリ→ミラノ泊→ボローニャより、パリ→ボローニャのほうが明らかに楽なので、もしあるならそれに乗りたかったなぁ。もし乗れたとしても、その時はボローニャ市内のホテルがどこも満室だったと思うけども。

刻印は忘れずに…

バスの切符ボローニャ駅に着いて、売店でバスの切符を購入。38番のバスで会場へ向かいました。

京都も新潟も降車時に料金を払うので、乗車時に切符に刻印するというシステムをいちど忘れてしまって(いわゆるタダ乗りしたことになる)、そういうときに限って抜き打ちチェックにあい、「乗るときにこうやって刻印するんだよ?忘れないで。(訳:推測)」とおじさんに注意されました。刻印しないと罰金をとられることもあるそう。

会場に到着、原画展を見る

見本市会場

やーっと会場に到着!
入ってすぐに、今回入選した作品の原画展がありました。この年は原画展の最初に、チェコ在住の日本人画家・出久根育さんの作品が展示されていました。不思議な世界観の銅版画、キャラクターも雰囲気があるんですよね(*´д`)ホウ...

人の絵を見るのが大好きなので素晴らしい作品を見るとうれしくなるのですが、原画展は素敵なイラストがいっぱいでうれしくてうれしくて!その時の私は どんぐりに囲まれたリスのようで、はしゃぎたい気持ちを抑えて鑑賞。

その後、各国の絵本ブースはどんな感じなのかを見て回りました。(閉場時間の18:30までいたので、各国の絵本も割と見ることができました)

▼会場の全体図▼

見本市会場図

原画展と各国のブース会場

イラストを貼れるコーナー

この日はボローニャ市内のホテルに宿泊。次の日は市内観光もする予定なので、早めにぐっすり眠りました。

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3日目:見本市(ブックフェア)、ボローニャ散策

【本日の移動】 ボローニャ → モデナ

市内散策

朝早くにホテルをチェックアウトして、せっかくボローニャに来たので午前中は街のあちこちを見て回ることにしました。バス乗り場がわからなかったりしたんですが、現地の人に聞いて何とかなりました。(写真をクリックすると拡大します)

◆街の景色

  • マッジョーレ広場 と ネプチューン像
  • アジネッリの塔周辺
  • アジネッリの塔からの眺め
  • サン・ペトロニオ教会

◆街の人たち

  • 八百屋さん
  • ワイン屋さんかな?
  • 魚屋さん
  • なに屋さんだったかな

世界の気になる出版社

午後から見本市へ。出版社をいろいろのぞいてみて、いいなぁと思ったところが4つほど見つかりました。(あ!もちろんどこも素敵ですが)

Nord-Sud Edizioni /イタリア
アンナ・ラウラ・カントーネ、パツォウスカー、リスベート・ツヴェルガー、好きな作家さんの絵本が並ぶ。
Yeowon Media /韓国
個性的なイラストがたくさん。
GRANDIR /フランス
単純な表紙が多くて不思議な印象。
Corraini Edizioni /イタリア
現代アート的な個性派絵本が多かった。ブルーノ・ムナリさんの本も。

Corraini Edizioniのブースは、ブルーノ・ムナリさんの特集をしていて、日本では なかなか手にとって見ることができない本がたくさんありました。 なかでも前々から気になっていた『イ・プレリブリ』を見つけて、買おうかどうしようか思いっきり悩んで、何度も足を運び、結局…買いました。100ユーロ…(約12000円 ←それまで生きていて一番高い買い物)。市内観光から戻って駅で1万円両替しておいてよかった。。手数料めっちゃ取られたけど。

ドイツの編集者さんに絵本を見てもらう

えっと今回の旅行は、各国の絵本を堪能することと、自分の絵本を出版社の人に見てもらうこと。
残念ながら上の4つの出版社は持ち込みは受け付けてなかったんですが、ドイツの編集者の方に見てもらうことができました。

ドイツの女性編集者さんはパラパラと私の絵本をめくって、
「色使いが面白いわね。でもすごく抽象的で描き込みが足りない。原画展の入選者はすごく描き込んでるでしょう?」
(注:英語でたぶんこんな感じ)とおっしゃいました。なるほど、確かに。

結局見てもらったのはこの1回だけで、もうちょっと精力的に回ればよかったなぁと思いました(…街を散歩している場合じゃない?)。ちなみに列ができている編集者さんもいらして、私は滞在時間が短かったので断念したんですが、また機会があったら見てもらいたいなぁ。

モデナで宿泊

この日はボローニャに宿を取れなかったので、列車に乗ってモデナへ。

自分の席に行くと6人掛けのコーナーっぽい席で、3~4人がワイワイ話してました(お互い見知らぬ者同士…?)。
ときどき隣のおばちゃんに話しかけられたけど、なんて言ってるのか全然わからないので、
“ワタシハ中国人ナノデ日本語シカ シャベレマセン...”的なオーラを出していました。私も会話したかったなぁ。

モデナのホテルに着いたら予約が入ってなかった(!?)ということもあったけど(たぶんホテル側のミスだと思う)、無事に泊まることができました。

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4日目:帰国、ミラノ散策

【本日の移動】 モデナ → ミラノ → ミラノ・マルペンサ空港 → パリ・シャルルドゴール空港 → 大阪・関西国際空港 → 京都

邦人のやさしさにふれる

夕方にはマルペンサ空港に着いてなければならないので、早めにホテルをチェックアウトし、モデナ駅までのタクシーをお願いしました。ところがタクシーが全然来なくて、私より先にチェックアウトを済ませた日本人の男女の方も「遅い…」とタクシー待ちをしているようでした。お話したら日本の出版社の方たちで、今回はじめてボローニャのブックフェアを見に来たとのことでした。

30分位してやっとお二人のタクシーが来たんだけど、空港の時間もあったので心配してくださり、一緒に乗せてくれました。(しかも「2人も3人も一緒ですから」と、タクシー料金を払っていただいた!…感謝)

ミラノ競歩的散歩

お昼前にはミラノ駅に着いて、来た時と同じくシャトルバスで空港に行く方法もあったけど、市内の地下鉄カドルナ駅から空港までを走るマルペンサ・エキスプレスで行くことにしました。地下鉄にも乗りたかったし、カドルナ駅の近くにはレオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会があるし、スフォルツェスコ城もある!ってことで。

  • サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
  • スフォルツェスコ城

地下鉄は最初反対方向に乗ってしまってあせったけど、なんとかカドルナ駅に。サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会は予約がないと入れないので、外から最後の晩餐を想像して楽しみました(一応受付で当日券を聞いてみたけど無理だった。土曜日だったし余計にね)。それからスフォルツェスコ城に。ここまでくるとけっこう時間が押してくるので、城の奥にある市立美術館はサクサク観ました。

やっとなれました

飛行機マルペンサ・エキスプレスで空港まで。行きと同じくエールフランス航空でパリで乗り換え関空へ。

パリまでの飛行機の中では中国人の団体旅行客と乗り合わせたんだけど、中国語特有のメリハリあるよく通る声が機内を飛び交っていてすごかったです!(笑) 京都でもバスで時々中国人の旅行客と一緒になりますが、いつも会話が楽しそう。ちなみに私の隣に座ったイタリア人(フランス人かな)の男性はすごくイライラしていました(笑)。

降りる時、その団体客の列にまぎれてしまって、パイロットが出口のところで一人ひとりに「再見(ツァイチェン・またね)!」と言ってて、中国人もくすくす笑いながら「再見!」と言ってて、私も順番が来たときに「再見っ」となりきりました。

旅行中、あのときだけ中国人になれたような気がします。(でも私、たぶん典型的な日本人顔なのよね。。)

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5日目:到着、反省点

夕方関空に到着。京都の家に着いたのは夜。
ぐっすり眠って、翌日イタリアのおみやげを持って会社に向かったのでした。

反省点

記事には書かなかったけど、ずいぶんイタリア人にお世話になりました。バスの場所を熱弁してくれたおばあさん、タクシー乗り場に案内してくれたおじさん、降り場を間違えそうになって私の二の腕をつかんで引き戻してくれたおばさん、…などなどご迷惑をかけたイタリア人に感謝をこめて。

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